Liquid、三菱地所 指紋認証の決済と入退出管理の実証試験を開始

 Liquid(東京都千代田区)と三菱地所は、銀行口座と連携した指紋認証決済システム「PASS」と、指紋認証入退出管理システム「LIQUID Key」の実証実験を三菱地所本社で開始した。2018年2月9日に発表した。

 PASSは、三菱地所の社員食堂のPOSレジと、オフィス内の無人販売軽食専用のセルフ決済端末に導入した。POSレジでPASSを使えるようにするために、TBグループ(東京都文京区)がカスタマイズ開発を行った。PASSが銀行口座と直接連携するのは今回が初めて。これまでは現金チャージ決済や、ポイント決済、クレジットカード決済と連携していた。クレジットカードを介さないことから、加盟店側の手数料軽減などが期待できるという。

 

一方、LIQUID Keyは、セキュリティゲートやオフィスのドアに導入した。セキュリティカードが不要なため、置き忘れなどのリスクがなく、なりすましができないことから安全性が高められる。

 

Liquidが独自に開発した画像解析システムとビッグデータ解析により、ユーザー数が増えても生体情報だけで識別できるようになった。同一の指紋データで、決済と入退出管理の両方に対応できる。三菱地所は、今回の実証実験の後、丸の内をはじめとする街中への展開を、まちづくりの一環として検討する計画だ。

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