湖池屋、宗像市 地元食材のポテチで世界遺産保全活動資金を

 

湖池屋は、宗像市とマルヨシ醤油(福岡県宗像市)と協力して「JAPAN PRIDE POTATO 九州焼きのり醤油」を発売することを2018年1月23日に発表した。2017年7月に世界遺産に登録された宗像・沖ノ島関連遺産群の保全のため、1袋当たり1円を宗像市に寄附する。発売は2018年6月を予定している。

 

湖池屋がこのほど開始した、JAPAN PRIDEプロジェクトの一環。このプロジェクトは、「日本の誇りである風土や文化、それが生み出す素材を湖池屋の高級ポテトチップスブランドであるJAPAN PRIDE POTATOにのせて提供する」というもの。九州焼きのり醤油に用いる醤油は、原料の大豆・小麦も宗像市産の、甘みのある醤油を粉末化して用いる。

 

宗像市の谷井博美市長は、「湖池屋からのお声がけで今回のプロジェクトに参加でき、本当に喜んでいる。ポテトチップスのパッケージを見て本市を訪問する人が増えてほしい」と話した。同市では、世界遺産登録を受けて、史跡の保全・保護、国内外への情報発信だけでなく、お土産の開発も推進したい考えだ。湖池屋と宗像市とのコラボレーションは湖池屋の佐藤章社長の人脈で実現したもので、半年ほどで製品化までこぎつけたという。湖池屋では、他の自治体などとも、同様のコラボを進める。

 

JAPAN PRIDE プロジェクトでは、他にもう一品、「JAPAN PRIDE POTATO 天ぷら茶塩」を開発し、2018年5月に発売予定だ。こちらは、新しい高性能フライヤーを用いて、天ぷらのようなサクサクした食感を出したポテトチップス。味付けには抹茶塩を用いており、日本ならではのフレーバーとして海外展開を検討している。

 

同日の記者会見で、湖池屋の小池孝会長は、「2016年の台風10号で打撃を受けた北海道の馬鈴薯産地も2017年には復活した。ポテチショックの際に応援してもらったお礼として、復活感謝祭を実施する」などと話し、2月からポテトチップスの増量キャンペーンを実施すると説明した。

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会見では宗像市の谷井博美市長も、世界遺産をPRした

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