NTTとリージョナルフィッシュ 魚介類生産・販売で合弁会社設立へ
NTTとリージョナルフィッシュ(京都府京都市)は2023年2月9日、グリーン&フード事業に関する合弁会社の設立に向けたMOU(基本合意書)を締結したと発表した。2023年中頃に合弁会社を設立、リージョナルフィッシュの品種改良技術を活用した魚介類の生産・販売を行い、将来の食料不足と地球環境問題の解決を目指す。
NTTは藻類への優秀品種選抜技術、培養技術、品種改良技術やAI、IoT等の情報通信技術、リージョナルフィッシュは魚介類への品種改良技術、陸上養殖ノウハウを有しており、各社の強みをいかしたグリーン&フードの事業化を目指している。両社はまず、魚介類の生産・販売に関する合弁会社の設立に向けて、基本合意書を締結した。
魚介類の生産では、リージョナルフィッシュの品種改良技術(月刊事業構想2022年2月号参照)を活用することで成長速度を高めるとともに、多くのCO2を含む藻類を餌として利用して、より多くのCO2を魚介類の体内に固定させる。加えて、NTTのIoTやAI等を駆使した陸上養殖のスマート化により、高速かつ効率的に魚介類を生産する。本事業で生産した魚介類は、昨今の気候変動や地政学リスク、パンデミック等によりフードセキュリティへの確保の関心が高い流通事業者や卸売・加工事業者等への提供を想定しているという。
NTTのグリーン&フード事業構想