DJI JAPAN、新型ハンドヘルドジンバルカメラ「Osmo Pocket 4P」をカンヌでプレミア発表
民生用ドローンおよびクリエイティブカメラ技術を手がけるDJI JAPAN株式会社は、新型ハンドヘルドジンバルカメラ「Osmo Pocket 4P」のプレミアイベントを、現地時間5月14日にフランス・カンヌで開催した。映画祭の開催地で行われたイベントでは、シネマレベルの撮影性能とポケットサイズの携帯性を両立した新製品を、映画監督やドキュメンタリー制作者ら映像関係者に向けて公開した。
ジンバルカメラとは、撮影中の手ぶれを物理的に補正する電動式の支持機構(ジンバル)にカメラを一体化した撮影機器を指す。歩きながらの撮影や激しい動きを伴う場面でも、滑らかで安定した映像を撮影できる点が特徴で、近年は動画コンテンツ制作の現場で広く活用されている。
Osmo Pocket 4Pは、DJIのプロフェッショナル向け映像制作ツール「DJI Ronin」シリーズや「DJI Inspire」シリーズで培ってきた技術を基盤に開発された。DJI独自の手ぶれ補正機構と先進的なイメージングシステムを搭載し、シネマレベルのダイナミックレンジを実現する。豊かな階調表現に加え、10-bit D-Log 2カラーモードに対応することで、プロレベルのカラーグレーディングにも柔軟に対応できる仕様だ。ポートレート撮影機能はスキントーンの再現や奥行きある映像表現が強化され、進化したズーム機能、低照度環境での撮影性能の向上も図られた。インタビュー、Vlog、人物を軸としたストーリー性のある映像作品など、幅広い制作ニーズに応える設計となっている。
DJIは2015年にジンバルカメラというカテゴリーを切り拓き、2018年にはポケットサイズのジンバルカメラを発表してきた。Osmo Pocketシリーズは、これまでも日常記録やVlog向けの撮影ツールとして展開されてきたが、今回の新製品ではプロフェッショナルな映像制作にも対応するイメージングデバイスへと進化した位置づけになる。同社の事業領域は、シネマカメラ、カメラドローン、プロ用スタビライザー、ジンバルカメラ、ポータブル電源ソリューションへと広がっており、Osmo Pocket 4Pもこのエコシステム内の他製品との連携を前提に設計されている。DJI Micシリーズやスタビライザーソリューションとシームレスに接続でき、プロのワークフローに対応するコンパクトな撮影セットアップを構築可能だ。イベントでは、ポータブル電源「DJI Power 1000 Mini」「DJI Power 2000」も電源ソリューションとして紹介された。
スマートフォンの普及によって動画コンテンツの制作・共有はかつてないほど身近になり、映像表現の主体も大型機材を扱うプロから、機動力を重視する個人クリエイターへと広がりつつある。Osmo Pocket 4Pは、シネマレベルの映像表現を小型・軽量な機材で実現することで、こうした流れに応える製品となる。自主制作映画やドキュメンタリーなど、機動力と映像品質の両立が求められる現場での活用が想定されており、プロから一般ユーザーまで映像制作のすそ野を広げる役割を担いそうだ。製品はDJI公式オンラインストアおよび認定販売代理店で販売される予定。価格や商品構成は追って発表される。