サントリーHD、オーストラリアで水源涵養活動を開始 グリフィス大学ARIと3年間のパートナーシップ締結

サントリーホールディングス株式会社は、オーストラリア・クイーンズランド州のブリスベン川流域において、2026年5月より水源涵養活動を開始する。あわせて、水分野で世界的に高い評価を受けている研究機関、グリフィス大学のAustralian Rivers Institute(ARI)と3年間のパートナーシップを締結した。同地での包括的な水のサステナビリティ実現を目指す。

2025年7月に本格稼働を開始したスワンバンク工場が同流域に隣接しており、サントリーグループとして水源涵養活動を展開するのは8カ国目となる。工場で年間に使用する水の100%以上を水源に還元することを目指し、地域コミュニティと連携しながら、水路の再生、川岸の植生回復、灌漑や作付け体系の最適化など、地域の水課題に根ざした活動を推進する。同流域では近年、干ばつや水不足などの水課題が顕在化しており、流域の水源保全と健全な水循環への貢献の重要性が高まっている。

3年間のパートナーシップにおいて、サントリーグループがブリスベン川流域で実施する水源涵養活動を通じて得られるデータや知見をARIに提供する。ARIは生態水文学の分野で世界各地の水循環を科学的に分析する研究機関で、提供されたデータを活用して気候変動が地域の水量や水質に与える影響を分析する。研究成果は、将来的にサントリーグループが各国で推進する水源涵養活動にも活用されることが期待されている。同社は2025年に同国で次世代環境教育プログラム「水育(みずいく)」も開始しており、現地での活動・研究・教育の三領域での展開が進む。

世界気象機関(WMO)の予測では、人口増加や気候変動などにより2050年までに約50億人が深刻な水不足に直面するとされている。サントリーグループは「水はローカルな資源」との考えのもと、事業を展開する各地域における健全な水循環の実現を掲げており、地域コミュニティや国際的な研究機関と連携してウォーター・スチュワードシップと水のサステナビリティを推進する方針である。