WWFとセイコーエプソン 森林保全に向けパートナーシップの第2フェーズへ

WWF(世界自然保護基金)とセイコーエプソンは2026年5月14日、世界の森林保全と回復に向けた「インターナショナル・コーポレート・パートナーシップ」の第2フェーズを開始したと発表した。新たな3年間の契約のもと、2030年までに生物多様性の損失を食い止め回復へと転換させる国際目標「ネイチャーポジティブ」の実現に向け、協働を一段と強化する。

(左より)WWFジャパン 事務局長 東梅貞義氏、セイコーエプソン株式会社 代表取締役社長 吉田潤吉氏

両者の連携は、電機精密業界の日本企業として初の枠組みで、2023年3月に第1フェーズを開始した。エプソンはこれまで3年間で2億4000万円をWWFに寄付し、東南アジアや南米における森林保全活動を支援。アジア企業として初めて、WWFが運営する企業向けプラットフォーム「フォレスト・フォワード」にも参画した。これらの取り組みは、複数地域で森林減少率の抑制や野生動物の生息地保全に貢献している。

第2フェーズでは、森林減少が深刻で同社とも関わりの深いインドネシア、タイ、ブラジルの3カ国に支援を集中させる。寄付金額は第1フェーズと同額の2億4000万円(3年間)を拠出し、生物多様性の保全と気候変動対策の観点から重要な役割を担う森林の減少防止と回復を加速させる方針だ。

加えて、エプソンは自社サプライチェーンにおける「森林減少ゼロ」を新たに掲げる。国際指針「アカウンタビリティ・フレームワーク」に沿い、トレーサビリティの向上やサプライヤーとのエンゲージメントを進める。プリンターなどの紙関連機器をグローバル展開する同社にとって、森林資源の責任ある調達は持続可能な事業基盤の構築に不可欠だ。

WWFジャパンの東梅貞義事務局長は「民間企業が世界の森林保全に深く寄与できる好例」と評価。エプソンの吉田潤吉社長も「自然と人が持続的に共生できる未来に向け、連携を着実に進める」とコメントしている。