加賀市、フェリシモほか 廃熱利用カカオ栽培の共同研究契約を締結

フェリシモは、加賀市、東京大学 樹芸研究所、DK-Power(大阪府吹田市)と「カカオ豆・南国樹木の栽培・産業育成」に関する共同研究契約を締結したと2021年7月14日に発表した。再生可能エネルギーを利用したカカオの森づくりと新たな産業育成を目指すものだ。

東京大学 樹芸研究所の研究のひとつとして、バイオマス発電の排熱を利用したカカオの森づくりと、国産カカオの産業育成を加賀市で実験する。加賀市は環境問題に積極的に取り組んでおり、2050年までに温室効果ガス(CO2)排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を表明、 2020年には国の「SDGs未来都市」に認定された。

DK-Powerは、ダイキン工業の社内ベンチャーとして地域資源を活かした発電事業を全国41カ所の自治体と協力しながら進めている企業。バイオマス発電には、 2021年3月に加賀市と協定を締結して新規参入した。フェリシモは流通小売事業者として、顧客とも協力しながら環境問題に取り組むとともに、2021年10月にはチョコレートやカカオの可能性を発信する「フェリシモチョコレートミュージアム」をオープンする予定だ。

今回の加賀市での共同研究については、研究・教材や実習対象として地域の大学と、またカカオを利用した様々な製品開発のために国内外の企業と、それぞれ共創に関する協議を開始している。

カカオ