経産省 スタートアップ向けに規制との向き合い方を示したガイダンスを公開

経済産業省は、2023年4月26日、「スタートアップの成長に向けた規制対応・規制改革参画ツールの活用に関するガイダンス―みんなの規制対応・規制改革―」を公開した。新しく事業を立ち上げたスタートアップ向けに、そもそも規制とは何か、どのように向き合うべきかについてを伝えるものだ。また、規制に対応し、規制改革に参画するための支援ツールについて、「①規制の特定・確認、②既存の特例措置の活用、③データの収集・実証、④新規の特例措置の創設要望」のカテゴリ毎に整理して提示した。

経産省をはじめとする省庁や自治体など行政セクターは、企業が規制対応や規制改革に参画することをサポートするツールを用意している。例えば内閣官房には「新技術等社会実装推進チーム」という一元窓口があり、事業が規制に抵触するかどうかを確認し、回答が公表されるグレーゾーン海象制度や法令適用事前確認手続(ノーアクションレター)もある。現在の規制を変えたいときは、規制改革に必要なデータを集めるための「規制のサンドボックス制度」を使ったり、規制改革推進会議に要望を出すという道もある。

経産省の狙いは、このような支援を分かりやすく整理したガイダンスを出すことで、スタートアップほか様々な事業者が円滑に事業展開できるようにすることだ。