妊婦の健康管理サービスMamaWell 資金調達を実施
MamaWell(茨城県つくば市)は2025年12月10日、WPower Fund、HearstLab、Shizen Capitalを引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施したと発表した。今回の調達により、累計調達額は2.4億円となった。
MamaWellは千葉大学・筑波大学発のスタートアップで、パーソナル助産師による妊婦向け伴走型健康管理サービスを提供する企業。「女性の生涯における健康をエビデンスに基づいてサポートする」をミッションに掲げる。働く妊婦を対象に、ウェアラブルデバイスを通じて心拍数や活動量などのヘルスケアデータを収集し、専属のパーソナル助産師が個別に最適化された健康管理プランを提供。週1回のオンライン面談と24時間対応のLINE相談により、妊娠中の健康管理と就労継続の両立を支援している。
企業向けサービス「MamaWell for Biz」では、業務における身体負荷レベルを可視化し、マネジメントやコミュニケーションを支援する社内レポートを提供。産休前の健康トラブルによる休職・離職の防止に貢献している。導入企業数は60社を超え、利用者の離職者ゼロ、早産や緊急帝王切開などの出産時トラブルもゼロという実績を持つ。
今回調達した資金は、企業・健康保険組合向け事業の拡大、自治体・医療機関とのアライアンスの実行、人材採用、パーソナル助産師のネットワーク拡充などに活用する。同社は品川区の「オンラインMy助産師」事業や東京都・渋谷区の実証事業にも採択されており、自治体との連携も進めている。