コニカミノルタとエモテック・ラボ 認知機能低下の早期発見を目指し技術提携

コニカミノルタとエモテック・ラボは2023年2月22日、認知症の評価に利活用することを目的とし、コニカミノルタの「HitomeQ(ひとめく) ケアサポート」とエモテック・ラボの感情AI評価ソフトウェア「感情認識AI[Kansei Driven Engine【KDE】]」で技術提携すると発表した。これにより、認知症高齢者が社会の中で共生していくための環境づくりに貢献することを目指す。

認知症の精密な診断には、神経心理検査(認知機能などの評価)、MRI画像検査(脳の萎縮などの評価)といった検査が必要だが、両社はそのスクリーニングとして、「話し方・会話内容・感情推移」「歩行」の分析による「次世代認知機能低下検知ソリューション」の創発を目指している。「話し方・会話内容・感情推移」については、「HitomeQ ケアサポート」によって取得した介護施設利用者の音声データを感情認識AI「Kansei Driven Engine【KDE】」で分析し、「歩行」については、「HitomeQ ケアサポート」が介護施設利用者の行動データを取得すると同時に画像認識AIで分析する。これらの分析データを、認知症の各フェーズや症状ごとの評価に利活用できるよう、エモテック・ラボの行動心理学に基づく感情交流のビッグデータに照らし合わせて、認知症早期発見や認知機能低下検知の新たな予測AIアルゴリズムを構築していく。

今後両社は、高齢者やその家族、認知症予防・医療に携わる医師や介護スタッフなど全ての関係者に有益な情報を提供するソリューションを創発し、各種新サービスの展開や、認知症領域でのプラットフォーム構築に取り組む。さらに、日本ならではのきめ細やかな認知機能低下発見ソリューションを海外へ展開し、世界の介護現場の環境向上に貢献する事業活動を推進していく。

ニュース1_高齢者共生イメージ