川崎重工 「空の移動」のワンストップサービスを提供開始

川崎重工業は2023年3月22日、簡単な手続きでヘリコプターを使った空の移動を手配するワンストップサービス「Z-Leg(ゼータ・レグ)」の提供を開始したと発表した。まずは法人向けサービスとして展開、将来的には個人利用も可能なサービスを目指す。

Z-Legは、手続きが煩雑なヘリコプターの手配をオンラインで簡単にできるサービス。日時・出発地・目的地を入力するだけで、ヘリコプターだけでなく、搭乗前後のタクシー等の予約も含めてワンストップで手配できる。東京へリポートと県営名古屋空港、神戸空港を拠点に、6社のヘリコプター運航会社と提携し、草津温泉や熊野などへの運航手配が可能。 

このサービスは、川崎重工の事業アイデア社内公募制度「ビジネスアイデアチャレンジ」から生まれた。現在、国内で運航されているヘリコプターは約400機あるが、利用のためには機体やパイロットの予約、関係当局への申請、ヘリポートからの移動手段の確保などの準備に数週間から1カ月程度かかり、利用のハードルは高い。川崎重工は国産ヘリコプターメーカーとして長年培ってきた運航会社との関係性や運航申請などのノウハウを活かし、本サービスを開始する。 

販売業務はJTBに委託。JTBはZ-Legを活用し、ヘリコプターを用いた移動手段の提案や、空路で結ぶことによる旅行プランの新たな可能性、ヘリコプターの特性を活かした観光地への顧客誘致など、新たな観光・ビジネス需要を創出していく。

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Z-Legの実証試験の模様