アイディオット 荷主の物流マネジメント支援システムの提供開始

物流DXを手がけるアイディオット(東京都渋谷区)は2026年3月18日、荷主企業の物流マネジメントを支援する新サービス「CLOコンパス」の提供を開始した。改正物流効率化法に基づき、2026年4月1日から一定規模以上の荷主企業等に義務化される「物流統括管理者(CLO)」の選任に対応し、物流データの統合的な可視化・分析と法令対応の効率化を実現する。

物流業界では、ドライバー不足や輸送能力の低下といった「物流2024年問題」に代表される構造的課題への対応が急務となっている。すでに施行されている改正物流効率化法に基づき、特定荷主やフランチャイズチェーン本部など特定連鎖化事業者には、物流効率化に向けた中長期計画の作成や定期報告が義務づけられている。また2026年4月1日からは物流統括管理者の選任が必須となる。企業には積載効率の向上や荷待ち時間・荷役等時間の短縮といった取り組みが求められているが、多くの企業では物流データが部門やシステムごとに分断され、業務実態を横断的に把握することが困難な状況にある。

「CLOコンパス」は、企業の物流データを一元化し、物流全体の状況をダッシュボードで可視化する。主な機能として、積載率や荷待ち時間、荷役時間などの主要な評価指標を年間と月ごとで横断的に可視化・分析できる。加えて、国土交通省への定期報告に必要な情報の整理やレポート作成を自動化する機能を搭載。倉庫管理システム(WMS)や輸配送管理システム(TMS)など既存の物流業務システムとのデータ連携にも対応しており、企業内に分散する物流データを統合的に管理できる。

アイディオットでは今後、AIを活用した需要予測や物流ネットワークの最適化、輸送・在庫データの統合分析などの機能拡張を進め、企業の物流戦略立案や経営判断を支援する高度な物流DX基盤へと発展させていく方針だ。さらに、企業間でのデータ連携や物流情報の共有を視野に入れ、日本の物流全体の生産性向上と持続可能なサプライチェーンの実現への貢献を目指すとしている。

アイディオットの創業は2014年。データとAIの融合によるサプライチェーン全体の最適化を推進し、構想から実装・運用までワンストップで物流DXを支援する体制を強みとしている。2月には、丸和運輸機関、野村総合研究所との取り組みがフィジカルインターネットアワード2026奨励賞を受賞した(関連記事)。