エマルションフローテクノロジーズ 欧州展開へ向けフィンランドVTTと協業へ
エマルションフローテクノロジーズ(EFT、茨城県那珂郡)は2026年4月28日、フィンランドのVTT技術研究センターと、欧州市場展開に向けた協業枠組みの構築に関する協議を開始したと発表した。EU域内での技術実証および社会実装を本格化させる狙いがある。
取締役 飯田百合子氏、代表取締役社長 鈴木裕士氏、VTT Vice President Antti Arasto氏、Sales and Customer Partnerships, Customer Account Lead Kirsi Kotilainen氏
EFTは原子力研究を起源とする独自の「エマルションフロー」分離法を基盤に、使用済みリチウムイオン電池からのレアメタル回収、産業副産物からのレアアース抽出、PFAS等の有機フッ素化合物の除去・回収など、複数の領域で分離・回収技術の開発・実装を進めてきた。
欧州では脱炭素化、資源循環の拡大、有害化学物質規制の強化が急速に進展している。特にバッテリー産業をはじめとする戦略分野では、レアメタル・レアアースの安定確保やPFAS対応が産業競争力と持続可能性の観点から不可欠となっており、EU規制への適合性検証が課題となっていた。
VTTはEUの研究開発プログラムや国際共同研究を多数主導してきた実績を有し、応用研究からパイロット実証、社会実装まで幅広く支援する。両者は今後、EFT技術の欧州規制および産業性能基準への適合性評価、バッテリーリサイクル・レアアース回収・PFAS対策における優先領域の整理、欧州でのパイロット実証および段階的な社会実装に向けた展開戦略を共同で検討する。
EFTの鈴木社長は「VTTとの協議開始は、EFTの技術をEUの規制・産業環境の中で検証し、将来的な欧州パートナーとの連携基盤を構築するための重要な第一歩」とコメント。VTT副所長のアンッティ・アラスト氏は、フィンランドが世界トップクラスの研究インフラと欧州企業・研究機関へのアクセスを備えており、EFTにとって理想的なソフトランディング拠点になるとの見解を示した。