東京23区の中古マンション、価格上昇に陰り 大阪市が伸び率トップに
不動産ビッグデータとAI等のテクノロジーを活用し、不動産マーケティングプラットフォームを提供するマーキュリー(東京都港区、東証グロース)は2026年4月27日、2026年第1四半期(1~3月)の中古マンション価格動向を発表した。東京23区、横浜市、川崎市、大阪市、京都市、名古屋市の主要エリアを対象とした調査で、これまで価格上昇を牽引してきた東京23区の伸びが鈍化し、前期(2025年10~12月)比の上昇率では大阪市がトップとなった。
東京23区の平均価格は1億6,766万円で、前期比はプラス1.2%(プラス200万円)にとどまった。一方、大阪市は同プラス6.3%(プラス615万円)の1億391万円、横浜市はプラス5.6%(プラス412万円)の7,835万円、川崎市はプラス5.0%(プラス380万円)の7,938万円と、上昇幅で23区を大きく上回った。京都市はプラス0.3%の7,405万円、名古屋市は唯一前期を下回りマイナス2.7%の4,939万円となった。前年同期(2025年1~3月)比でみると、平均価格の上昇額が最も大きかったのは東京23区でプラス3,318万円(プラス24.7%)、大阪市はプラス2,232万円(プラス27.4%)が続いた。一方、平均騰落率の上昇幅では大阪市がプラス19.3ポイントと最大となった。
新築分譲時からの平均騰落率は、東京23区がプラス117.7%と依然として最も高いものの、前期比ではマイナス0.5ポイントと低下した。大阪市はプラス89.4%(同プラス2.7ポイント)、川崎市はプラス62.6%(同プラス4.3ポイント)と上昇基調が続く。築年数別では、東京23区の築11~15年がプラス159.8%(新築時価格の約2.6倍)で最も高く、大阪市の築11~15年もプラス152.7%(同約2.5倍)に達した。区別では、東京都千代田区の築16~20年がプラス254.1%、大阪市北区の築11~15年がプラス247.5%と、いずれも新築時のおよそ3.5倍まで価格が高騰している。
エリア別にみると、東京23区では千代田・中央・港など14区で平均価格が1億円を超え、港区(平均騰落率プラス147.0%)、千代田区(同プラス138.6%)など計10区が新築時の2倍超となった。大阪市は北区(平均1億5,712万円)を筆頭に、福島区、西区、中央区を含む4区が1億円超で、北区(プラス126.0%)と浪速区(プラス111.2%)の2区が騰落率プラス100%を上回った。横浜市は西区が騰落率プラス107.4%で市内唯一の100%超となり、横浜駅周辺のタワーマンションが中古流通価格を牽引している。川崎市では武蔵小杉の大規模・タワーマンションが相場を牽引する中原区(平均1億700万円)が、市内唯一の1億円超となった。京都市は10億円超の高額物件流通も追い風に、上京区が1億5,387万円で市内唯一の1億円超を記録した一方、名古屋市は中村区の7,140万円が最高で、平均騰落率も中区のプラス20.3%にとどまった。
同調査は、同社が運営する不動産マーケティングプラットフォーム「Realnet(リアルネット)」のマンションサマリの新築・中古流通データをもとに、対象エリアにおいて2025年1月~2026年3月末に流通した築20年以内の中古マンション(投資用物件は除く)を対象に算出した。マーキュリーは「東京23区の価格水準は依然高いものの、上昇自体は落ち着き始めており、引き続き上昇傾向にある大阪市の伸びが目立つ結果となった」と分析している。