エクサウィザーズとスギ薬局 小売業向け「品揃え最適化AI」を共同開発

エクサウィザーズ(東京都港区、月刊事業構想2019年7月号参照)は、スギ薬局(愛知県大府市)と、小売業に向けた「品揃え最適化AI」を共同開発したと2022年1月5日に発表した。スギ薬局が運営する調剤併設型ドラッグストアで、同AIの運用を開始している。

小売業において、売れ行きに応じて商品を入れ替えながらスペース配分を行う品揃え業務は重要な意味を持つ。しかし、この作業はマニュアル化しづらく、棚割りの商品の決め方が属人的になることで、売上効率を向上できる組合わせを実現。再現するのが難しいという課題がある。

両社が共同開発した「品揃え最適化AI」はそれらの課題を解決し、小売業における売場生産性の向上とより良い顧客体験の提供を支援するもの。数理最適化技術を用いることで、膨大な商品数から売上効率を上げる商品の組み合わせを自動算出できるようにする「品揃えパターン生成」機能と、過去の商品の購買情報を基に商品の代替可能性を分析し、売り場から外しても売上に影響しづらい商品を決定する「代替可能性分析」機能を備えている。この2つの機能により、小売業の目線に立った「最適な品揃えの追及」を実現する。

今後、スギ薬局全店舗において同AIを活用した陳列商品の最適化を行っていく予定だ。

商品陳列棚