最終発表会を開催 山形市、モリサワ、事業構想大のプロジェクト研究

山形市とモリサワ、事業構想大学院大学は、「やまがた創生プロジェクト研究」の最終報告会を、2023年2月15日に実施した。やまがた創生プロジェクト研究は、山形市の経済活性化、および創造都市の推進に資する新規事業を構想する研究会で、2022年5月に始動したものだ(月刊事業構想2022年8月号参照)。

最終発表会では、まず山形市長の佐藤孝弘氏と、モリサワ社長の森澤彰彦氏が挨拶し、研究を担当した事業構想大学院大学教授の河村昌美氏がオリエンテーションを実施した。

その後、プロジェクト研究から生まれた10の新規事業を研究員がプレゼンテーションした。市村工務店(山形市)常務取締役の今野雄貴氏は、山形市で働く外国人労働者が増えていることに着目し、「外国人労働者向け寮の整備事業」を構想した。また乗り合いバスやタクシー、不動産事業などを手掛けるヤマコー(山形市)経営企画室経営企画課次長の東海林裕司氏は、スポーツクラブを起点に、地元産食材も活用した中心市街地活性化を目指す「運動と食による健康づくりと交流拠点の創出」を提案した。

今回のプロジェクト研究は企業版ふるさと納税制度を活用して実施された。モリサワは「事業構想プロジェクト研究事業」と「山形市売上増進支援センター Y-biz運営事業」への寄附が認められ、2023年2月に紺綬褒章を受章している。紺綬褒章は、「公益のために私財を寄附した者」へ授与される国からの褒章。

山形創生プロジェクト研究230215