シスメックス ヘルスケア分野のオープンイノベーション拠点を東京・新木場に開設

シスメックスは、2023年10月12日、東京・新木場に新たな研究開発拠点として「Healthcare Science Hub Tokyo(HCST)」を開設したと発表した。三井リンクラボ新木場2内に開設し、床面積は844平米で、既に7月に稼働を開始している。

HCSTは医療ビッグデータや実臨床データなどを安全に扱うことができる環境に加え、血液や細胞などのサンプルを活用した研究や実験が可能なウェットラボ機能をもつ。シスメックスは神戸市でオープンイノベーション拠点Sysmex Open Innovation Lab.(SOLA)を運営しているが、HCSTは関東エリアのさまざまな外部パートナーと共同研究を実施する研究開発ハブ拠点となる。

血液や尿などの検体を分析し治療に役立てる、臨床検査事業をコアとするシスメックス。2023年5月に、2033年を最終年度とする新たな長期経営戦略を策定し、検体検査領域におけるイノベーションの創出に加え、未病・予防や治療領域にもチャレンジする方針を打ち出している。HCSTにも、外部パートナーとの連携を促進するコミュニケーションエリアやコラボレーションラボを設け、共創を加速する。またHCSTは、神戸にあるシスメックスの研究開発中核拠点、テクノパークとデジタルコミュニケーション手段で接続している。これにより拠点の枠を超えた機動的な研究開発の実現を目指す。

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