ゲーム配信アプリ「Mirrativ」運営のミラティブ 東証グロースに上場
スマートフォン向けライブ配信プラットフォーム「Mirrativ(ミラティブ)」を運営するミラティブは2025年12月18日、東京証券取引所グロース市場に上場した。
主力サービスの「Mirrativ」は、もとはDeNAが運営するアプリで、2018年からミラティブが運営を継承している。スマートフォン1台で手軽にライブ配信ができるプラットフォームで、特にゲーム配信に注力する。ミラティブの特徴は、「エモモ」と呼ばれる独自の3Dアバターを活用したゲーム実況・ライブ動画配信サービスを提供している点だ。さらに、ゲームとゲーム実況を融合した体験である「ライブゲーミング」という新領域でのサービス展開も進めている。
上場に際し、同社が発表した2025年12月期の連結業績予想によると、売上高は70億400万円(前期比14.9%増)、営業利益は2億2900万円(前期は2億4500万円の営業損失)、経常利益は1億6300万円(前期は2億5700万円の経常損失)を見込む。売上高の内訳では、2025年12月期は課金売上65億8600万円(前期比13.4%増)、広告売上2億9700万円(同2.8%増)を見込む。課金売上の拡大に向けては、新たなデザインの「エモモ」の提供やランキング施策の継続実施、新規ライブゲームタイトルのリリースを計画している。
2025年8~9月には、サービス開始10周年を記念したポップアップストアを東京・神戸の2都市で開催。連結子会社の株式会社アイブレイドでは、VTuberのポップアップストアや音楽イベントを展開するなど、「Mirrativ」外の配信者との接点拡大にも取り組んでいる。2025年2月にはキャスティングやインターネットサービス開発等を手掛けるキャスコードの株式を取得し、持分法適用関連会社化(持分比率39.8%)した。