ごみ拾いSNSのピリカ 2.8億円を資金調達

ピリカ(東京都渋谷区)は、総額2.8億円の第三者割当増資を実施したと2023年5月30日に発表した。同社のごみ拾いSNS「ピリカ」で回収されたごみの数が累計3億を突破したことも、併せて報告した。

ピリカは2040年までに、「自然界に流出するごみの量」と「回収されるごみの量」を逆転させることを目標としている。2011年5月15日にリリースしたごみ拾いSNS「ピリカ」を通じて、これまでに118の国と地域にて累計3億個のごみが拾われた。このSNSでやりとりされる「ありがとう」数は累計約3000万となり、ごみ拾い活動を通じてコミュニケーションが生まれている。

自治体や企業による清掃活動の可視化と促進を目指す「見える化ページ」は、累計22自治体で採用されており、地域の美化活動推進やデータを活用した清掃活動計画立案に活用されている。またサッポロホールディングスやNECグループなどの清掃活動促進に使われているほか、「グループ全体で年間100万時間のボランティア」の目標を掲げるBNPパリバに導入されるなど、企業での利用も広まってきた。

今回の増資の引受先は、サイクラーズ、山一商事、リバネスキャピタルほか。各社との事業連携を進めつつ、ごみの自然界流出問題解決に向けた事業の拡大を加速していく。海外展開も強化し、地球規模のごみ問題を解決する上での基盤構築を目指すという。

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