ハカルス、動物医薬企業と 犬の肉球から心電図測定サービス開始

HACARUS(京都府中京区、ハカルス)は、動物用医薬品メーカーのDSファーマアニマルヘルスと、新しい犬の心電図検査サービスを開始した。2022年2月18日に発表した。犬を電極シートの上に立たせ、足の裏の肉球を通して心電図を測定し、AIでデータを解析する。

これまで犬の心電図検査は、犬を横向きに寝かせるなどし、体にクリップを挟んで測るのが一般的だった。身動きが取れないように押さえる場合もあり、犬にとって負担のある方法だ。新しい測定法では、犬に従来のようなストレスを感じさせず、約1分間で測定することができる。

2社で共同開発したこのサービスでは、犬を特殊な電極シートの上に立たせ、ボタンを押すと約30秒で測定を終える。測定したデータは、AIが約30秒で解析・判定を行い、心電波形の異常の程度に応じて、4つのグループに分類した結果をレポートに表示する。解析結果は、DSファーマアニマルヘルスが運営する獣医師向け、獣医療支援プラットフォームサービス「あにさぽ」のインターネットサイトのページですぐに確認できる。

今後は、犬だけでなく他の動物も視野に入れ、広範囲にわたる健康関連サービスを支援するプラットフォームへと拡張していく考えだ。両社の共同開発は、2018年に、DSファーマアニマルヘルス主催の「動物の健康を支える新規事業探索プログラム2018」において、ハカルスが診断・治療支援AIを提案し、大賞に選定されたことをきっかけに始まった。

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