双日 プラ容器の効率回収に向けマンションでの実証実験を開始

双日は、神奈川県川崎市内のマンションにて、家庭から出る使用済みプラスチック容器の効率的な回収と水平リサイクルの実現に向けた検証プロジェクト「POOL PROJECT KAWASAKI」を開始した。2022年2月8日に発表した。Enovo Japan、花王、凸版印刷、レコテックと協力して行う。

水平リサイクルは、使用済みの製品を回収し再資源化して、元の製品を製造すること。今回のプロジェクトでは、家庭から出るプラスチック容器の排出元であるマンションに3タイプ(つめかえパック、お菓子・野菜などの包装材、ボトル容器)の回収ボックスを設置する。そして、各プラ容器の回収率・回収状況のモニタリングを行う。

つめかえパックは花王、お菓子・野菜などの包装材は凸版印刷、ボトル容器は双日で水平リサイクルを検証し、実現までの課題抽出と解決策を検討する。また、レコテックの資源循環プラットフォーム「POOL」とEnovoのセンサーデバイスを活用し、リアルタイムで回収ボックスの堆積量を可視化する。宅配物流などを用いる効率的な収集運搬の実現性についても検討する。

実証実験期間は、2021年11月21日から2022年3月18日までを予定している。2022年度以降は、プロジェクトの検証結果を踏まえ、規模を拡大し、多くの製造事業者などが参入できる分別回収プラットフォームを構築することも視野に入れている。持続化可能なコストで再製品化に十分な量を安定的に分別回収・リサイクルできるような仕組みづくりを加速していく考えだ。

川崎リサイクル双日2202