Japan Venture Awards2025 起業家15人とVC2人のノミネート者発表

独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)は2025年12月8日、革新的で潜在成長力の高い事業を行うスタートアップ起業家や、そのような起業家に投資するベンチャーキャピタリストを表彰する「第25回Japan Venture Awards(JVA)」のノミネート者を発表した。2025年12月18日に虎ノ門ヒルズフォーラムで開催される表彰式で、経済産業大臣賞や科学技術政策担当大臣賞などの各賞受賞者が発表される。

起業家部門にノミネートされたのは15人。コクー(東京都千代田区)代表取締役CEOの入江雄介氏は、社会課題を解決するDX人財サービスを展開している。ストーリーライン(仙台市、月刊事業構想2024年9月号参照)代表取締役CEO/CDOの岩井順子氏は、独自技術による高品質デカフェの製造と「カフェインコントロール」型コーヒーサービスを手がける。フツパー(大阪市)代表取締役兼CEOの大西洋氏は、製造業DXをサプライチェーン全体で支援する「使えるAI」を提供中。とらでぃっしゅ(広島県東広島市)代表取締役の片桐萌絵氏は、民俗芸能専門コンサルタントとして持続可能な運営方法を模索している。

アイラト(仙台市)代表取締役の角谷倫之氏は、日本初の放射線治療AIスタートアップとしてAIを活用した放射線治療計画支援ソフトウェアを開発。マルゴト(札幌市)の今啓亮氏は、採用支援事業・バックオフィス代行事業を展開する。

TopoLogic(東京都文京区、関連記事)代表取締役の佐藤太紀氏は、トポロジカル物質の社会実装を目指し、消費電力を大幅に削減する磁気メモリや熱流束センサを開発した。ソニア・セラピューティクス(東京都中央区)代表取締役社長兼CEOの佐藤亨氏は、は、東北大発スタートアップとして超音波技術を活用した超低侵襲がん治療の実現に取り組む。


SPACECOOL(東京都港区、月刊事業構想2025年8月号参照)代表取締役CEO兼CTOの末光真大氏は、電気を使わずに対象物の冷却を実現する放射冷却素材「SPACECOOL」を研究開発している。Acompany(名古屋市)代表取締役CEOの高橋亮祐氏は、秘密計算に関連した製品・技術と機密データ活用のコンサルティングサービスを提供する。

ドクターズプライム(東京都江東区、月刊事業構想2019年7月号参照)代表取締役の田真茂氏は、救急車を断らない医師紹介サービスと医療動画SNSを運営。estie(東京都港区)代表取締役の平井瑛氏は、不動産業事業者向けに商業用不動産データ分析基盤などを展開している。

Letara(札幌市)代表取締役Co-CEOの平井翔大氏は、安全・安価・高推力の宇宙機用推進機を開発。KAPOK JAPAN(大阪府吹田市、関連記事)代表取締役社長の深井喜翔氏は、木の実由来の新素材「カポック」を使用したファッションブランドとマテリアル事業を展開する。レンティオ(東京都品川区)代表取締役社長の三輪謙二朗氏は、カメラや家電のサブスク・レンタルサービスを運営している。

ベンチャーキャピタリスト奨励賞の候補は2人。ANRI General Partnerの河野純一郎氏と、アント・イノベーションズ代表取締役社長の水本尚宏氏がノミネートされた。

表彰式当日は、第22回JVA経済産業大臣賞を受賞した株式会社アクセルスペースホールディングス代表取締役の中村友哉氏による講演や、ベンチャーキャピタリストと投資先企業経営者によるトークセッションも実施される。