KAPOK JAPAN 植物由来のファッションの実現へコンソーシアム設立

東南アジアに自生する植物「カポック」を中心とした植物由来のファッションブランド「KAPOK KNOT」を運営するKAPOK JAPAN(大阪府吹田市)は2024年3月29日、ダウンジャケットの研究開発パートナーシップとして5社とコンソーシアムを組み、資本業務提携を実施したと発表した。また、同社は2024年4月1日にマテリアル事業部を立ち上げ、植物由来×Tech素材開発による「新世代のサステナブル繊維開発」を加速させる。

カポックは従来、クッションや枕などに使われており、繊維業界では活用が困難だったが、KAPOK JAPANは同素材をファッションのサステナビリティに活かせると捉え、2019年10月にファッションブランド「KAPOK KNOT」を設立。同社はカポックの加工技術について研究開発を重ねてきたが、より高度な素材開発のイノベーションを起こすため、今回コンソーシアムを設立した。コンソーシアムに参画するのは、梶製作所、三晶、双葉商事、Warm Heart Cool Head、投資家の河野貴伸氏。

KAPOK JAPAN は2020年設立。世界第2位の環境汚染産業と言われるアパレル業界の大量生産・大量廃棄のシステムに衝撃を受けた代表の深井喜翔氏が、カポックという素材に出会って創業した。カポックはコットンの1/8の軽さ、吸湿発熱という機能を備えるが、その繊維の軽さと短さ故に糸への加工が難しく、多くの企業が商品化を諦めてきた。同社は2019年に、国内大手繊維メーカーとの研究開発の末、カポックのシート化に成功した。

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