ツリーフルとGrino 食事の脱炭素を国内初可視化、GHG排出76%削減

「カーボンネガティブ」を掲げ、サステナブルリゾート「ツリーフルツリーハウスサステイナブルリゾート」を運営するツリーフル(沖縄県名護市)と、植物性食品ブランドを展開するRed Yellow And Green(Grino、東京都目黒区)は2026年3月12日、リゾート内の食事提供における温室効果ガス(GHG)排出量削減の共同プロジェクトの実証成果を公表した。宿泊施設においてLCAに基づき特定メニューのGHG削減量を算出し、提供実績に応じた総削減貢献量を公表する取り組みとしては日本初となる。


実際に提供されたヴィーガンタコライス。動物性食材不使用ながら、現地のスパイスを活用し高い満足度を実現した

今回の取り組みでは、観光業界で脱炭素化が最も困難とされる食事由来のGHG排出量に着目し、Grinoがレンズ豆や赤いんげん豆、油揚げ、野菜出汁などを組み合わせたヴィーガンタコライスソースを開発。2026年2月の特定期間中に計322食を提供した。GHG削減量の算出にはクオンクロップが提供するLCA準拠の可視化ツール「MYエコものさし」を使用し、一般的なタコライスソース(1食あたり1820g-CO2eq)に対して同ソースは432g-CO2eqと大幅な削減を達成。プロジェクト全体では約447kgのGHG削減を実現した。これは家庭用エアコンを約1610時間(約67日間)連続運転した場合の排出量に相当する。

ツリーフルはこれまで、生きた木の上に建設することで炭素固定機能を活かす建築や、太陽光発電によるエネルギー自給など、建築・エネルギー分野で脱炭素を推進してきた。今回の協業により、食の分野でも科学的根拠に基づく脱炭素化に踏み出した形だ。同社取締役の菊川万葉氏は、「今回の取り組みは環境配慮だけでなく、オペレーションの現実性や経済合理性とも両立可能であることを示した。この取り組みが、サステナビリティを無理なく継続していくための現実的な選択肢の一つとして広がっていくことを期待している」とコメントしている。