トレタ、ダイヤモンドダイニング 共同開発したDX焼鳥店をオープン

飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」を開発・販売するトレタと、ダイヤモンドダイニングは、両社でシステムを共同開発したDX焼鳥居酒屋「焼鳥IPPON」を東京・大崎に2021年9月1日にグランドオープンする。

焼鳥IPPONでは、顧客が自身のスマホから注文する店内モバイルオーダー「トレタO/X」を採用した。これによりグループ客でも各人がスマホを利用し、食べたいメニューを自身でオーダーできるようになった。会計については、自分の注文したものを自分で支払う個人会計も導入した。

さらに、トレタO/Xのデジタルメニューの強みを活かし、ダイナミックプライシング(DP)も導入する。まずはドリンクメニューから、店舗の混雑状況などのデータをもとに、その時々に応じた最適な価格を自動でトレタO/Xのメニュー上に表示する。なおオープンから十分なデータが蓄積されるまでの間は、既存店の来客データに基づき、曜日・時間帯別に4段階の価格で運営するという。DPにより来客需要が平準化されることで、効率的な人員配置や無駄のない仕入れが可能となる。結果としてフードロス問題の解決にも寄与すると、両社では期待している。

焼鳥IPPONは、業種の垣根を超え、従来の常識や既成概念にとらわれることなく、新しい外食のあり方や業態を探る中で誕生した新しいタイプの外食店舗だ。外食企業が業態を開発してから、IT企業にシステムを発注するのではなく、両社のメンバーで構成された新規業態開発チームが、デジタル技術を前提として、ゼロベースで理想の飲食店を作るべく開発したという。

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