凸版印刷とNHKエデュケーショナル 教育用メタバース空間の開発を開始
凸版印刷は2023年8月29日、NHKエデュケーショナルと共同で、教育用メタバース空間の開発に着手したと発表した。凸版印刷が持つメタバース空間の開発環境と、NHKエデュケーショナルの教育コンテンツの制作ノウハウを活用する。
両社は2023年1月より教育用メタバースの開発に向けた検討を開始し、凸版印刷のメタバースプラットフォーム「メタパ」の中に空間を構築。これまで実施した実証を踏まえ、今回本格的な開発を開始した。今後、両社は共同でメタバース空間での授業や教育コンテンツのあり方、アバターを介したコミュニケーションについて検証を進め、実際の教育現場へ提供・活用を進めていく。
「メタパ」を活用した実証実験の例としては、2023年6月に旭川情報ビジネス専門学校(北海道旭川市)の協力のもと、「メタパ」を活用した授業を実施。対話型授業でのメタバース空間の利用について、先生と生徒たち、生徒同士のグループワークにおけるコミュニケーションの向上や、授業に必要な資料や映像の共有などの技術的な検証を行った。また、神奈川県の令和5年度「ひきこもり×メタバース」社会参加支援事業のコンテンツの一部として、「メタパ」が採用されている。