関西電力と東京ガス バーチャルパワープラント事業で業務提携

関西電力と東京ガスは、分散型エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント(VPP)事業に関する業務提携契約を締結したことを、2021年11月19日に発表した。

VPPは、工場や一般住宅などの発電リソースを事業者が統合的に制御し、電力の需給バランス調整に活用するもの。あたかも1つの発電所のように機能することから、仮想発電所と呼ばれている。VPP事業の推進には、リソースの多様化と規模拡大による運用力の向上が課題となっている。

両社は、エネルギーマネジメントを通じた関西電力の負荷抑制などの知見や、東京ガスのコージェネレーションシステム(CGS)の運用面での知見を共有することで、リソースを保有する顧客に最適な提案を実施できると考えている。より多くの顧客にVPP事業に参加してもらうことで、脱炭素と電力の安定供給という課題解決に取り組む。今後、両社が確保したリソースやそれらを制御する技術を組み合わせ、需給調整市場などへの共同参入を目指す考えだ。