ヤンマー 舶用水素燃料電池を水素・バイオ燃料のハイブリッド旅客船に初出荷

ヤンマーホールディングスのグループ会社、ヤンマーパワーテクノロジーは、2023年10月26日、舶用水素燃料電池システムを旅客船「HANARIA」向けに出荷したと発表した。同システムの出荷はこれが初めて。HANARIAは、商船三井グループなどが出資する株式会社MOTENA-Seaの船で、その建造は公益財団法人 日本財団が行う「日本財団ゼロエミッション船プロジェクト」に採択されている。同船は2024年3月に竣工し、4月より福岡県で営業を開始する予定。

水素とバイオディーゼルを使ったハイブリッド型旅客船はHANARIAが日本初。この船は、発電した電気でプロペラを回す電気推進システムを採用している。2台の水素燃料電池と蓄電池、発電機関、電力制御、推進機器、遠隔監視装置など、ヤンマーパワーテクノロジーが統合設計したパワーシステムを搭載する。水素燃料電池システムと蓄電池のみで運航することで、ゼロエミッション化を実現するとともに、動力源の振動や騒音を大幅に低減でき、排気ガスの臭いも無いので、船内環境をより快適にできる。

HANARIA

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