汎用ロボットワーカー開発のMuso Action シードラウンドで1億円調達 

ロボット基盤モデルを活用した汎用ロボットワーカーの開発を手がけるMuso Action(東京都千代田区)は、シードラウンドで総額1億円の資金調達を実施した。2025年12月19日に発表した。同社の設立は2025年4月で、代表取締役CEOの村山龍太郎氏は、ソフトバンクやPreferred Roboticsなどを経て起業に至った。

今回の資金調達は、J-KISS(Japan – Keep It Simple Security)型新株予約権による調達と、日本政策金融公庫からの創業融資を組み合わせた形で、East Ventures、GMO AI&ロボティクス商事、個人投資家の田中渓氏が出資している。

Muso Actionは、「Physical AIで人の軽作業を解放する」をミッションに掲げ、汎用ロボットで現場の人手不足の課題に正面から取り組む。同社が注力するのは、ロボット基盤モデル(Vision-Language-Action Model:VLA)と、力制御・遠隔操作(テレオペレーション)を組み合わせたアプローチだ。これにより、特定の作業に特化した「専用機」ではなく、人の軽作業を幅広く代替できる「汎用ロボットワーカー」の実現を目指している。

調達した資金は、主にエンジニア採用の強化と開発体制の拡充に充当する。ロボット基盤モデル、制御、ソフトウェアを横断的に扱える開発体制を構築し、実際の製造・物流現場を想定した実証実験を開始する計画だ。研究開発にとどまらず、設計から実機検証、実証実験までを一気通貫で取り組める環境をアピールし、優秀なエンジニアを採用しようとしている。今後は実証実験を通じたデータ蓄積と、汎用的に再利用可能なロボット動作モデルの構築を進め、将来的な本導入とスケール展開を見据えた検証を加速させていく。

GMO AI&ロボティクス商事にとっては今回の資金調達への参加が第1号案件となった。同社社長の内田朋宏氏は、村山CEO について「ロボティクス事業に関する高い専門性、優秀なロボットエンジニアとの豊富な関係性、そしてロボティクス産業への強い情熱を兼ね備えた稀有な存在」と評価している。