フードテックベンチャーのDAIZ 次世代植物性液卵を開発
植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するフードテックベンチャーのDAIZ(熊本県熊本市、月刊事業構想2021年3月号参照)は2023年8月8日、鶏卵と混ぜて使用する植物性たんぱく質由来の液卵「MIRACLE EGG(ミラクルエッグ)」を開発したと発表した。2024年中に業務用液卵と混ぜるハイブリッド食品として商品化し、総菜や製菓・製パンなどの食品メーカー、一般量販店、外食等への提供を目指す。
ミラクルエッグは大豆を原料としながらも鶏卵と同じ温度・加熱時間で固まる、鶏卵と混ぜ合わせても風味に違和感がないという特徴を有している。従来の植物性代替卵商品は、鶏卵の主要な特徴である「加熱すると固まる」、「かき混ぜると泡立つ」、「乳化する」、「伸縮する」などを再現できず、業務用液卵との混ぜ合わせは困難だった。
ミラクルエッグは鶏卵と混ぜた際も、鶏卵の味覚と栄養を損なわず幅広い卵の調理・加工に使用することが可能で、既存の卵加工品と同じ製造インフラ・同じ調理法を用いることができる。同社はミラクルエッグの市場投入により、深刻な卵不足に直面する食品業界への貢献を目指すという。
ミラクルエッグ