NTT西、マクニカなど 自動運転による地域交通システム構築で提携

西日本電信電話(NTT西日本)とNTTビジネスソリューションズ、マクニカは、自動運転サービスの社会実装を加速させるため提携を開始する。2023年8月2日に発表した。ドライバー不足による路線バスの運行減少など、地域交通が抱える社会課題の解決を目指したもので、3社で協力して自治体における自動運転の社会実装を支援していく。

具体的には、地域交通のスマートモビリティ化に向けた実証実験と本格導入における、コンサルティング、運行ルート設計、運用センター立上げなどを一貫してサポートする。またスマートシティの実現のために必要な、最適なモデル設計やクラウド、ネットワーク、充電設備など関連サービスをワンストップで提供していく。

3社の役割分担は、NTT西が自治体向け営業と西日本エリアにある拠点を生かしたサポート、通信サービスなどの提供、NTTビジネスソリューションズが自動運転導入エンジニアリングとそのサポートや、EV・EV充電器のサービス提供、自動運転EVバスシステムなどの提供。マクニカは、これまでの自動運転EVバスの実証など(月刊事業構想2023年6月号参照)を通じて培ったノウハウを活用した自動運転EVバスの提供や、遠隔管理システムの提供を担う(下図参照)。

ドライバーの働き方改革に伴う人手不足「2024年問題」と、2023年4月1日の改正道路交通法施行による自動運転レベル4の公道走行の解禁を背景に、地域交通のスマート化の加速を支援していく考えだ。

マクニカ自動運転バス