大日本印刷、三菱UFJ銀 分散型ID技術開発と事業化検証で基本合意

大日本印刷(DNP)と三菱UFJ銀行は、ブロックチェーンなどの分散型技術を利用した「分散型ID」に関する技術、および事業化の検証を目的とする基本合意書を締結した。2023年3月29日に発表した。分散型ID技術による信頼性のあるデータ流通の実現を目指す考えだ。

DNPと三菱UFJ銀行は、基本合意書に基づき、自己主権型のデジタル証明書(Verifiable Credentials:VC)の発行や分散型識別子(Decentralized Identifiers:DID)に係る技術検証と、これらを活用するビジネスの事業化検証を進める。個人の属性・学歴・資格・職歴などのアイデンティティを自ら管理し証明できるようにしたり、企業がデジタル技術を活用して高度な人的資本経営を可能とする社会の実現を目標としている。

具体的には、在学証明書などをオンラインで取得できるようにする学校業務のデジタルトランスフォーメーションと、高度な人的資本経営・自律的なキャリア形成の基盤、すなわち個人の職歴やスキルなどをデジタル証明書として発行・検証できるネットワークを構築する実証実験を計画している。