不動産投資家の8割が「表面利回り」のみで購入を判断 運用後にリスク直面も
不動産投資プラットフォームの開発・運営を行うPropally株式会社は、全国の20~59歳の現役不動産投資家300名を対象に、物件購入時の判断基準と運用後の実態に関するアンケート調査を実施した。
表面利回り重視が招く「収支の想定外」
調査の結果、不動産投資家の80.0%が物件購入時に維持費などの詳細な収支計算を行わず、「表面利回り」の数字のみで投資判断を下した経験があることが判明した。表面利回りのみで判断した理由としては、「高利回り=高利益だと思い込んでいた(27.5%)」が最多となり、「詳細な計算ツールの不足(26.7%)」や「維持費・税金の把握不足(26.3%)」が僅差で続いている。
出展元は以下URLより。https://propally.co.jp/journal/articles/property-purchase-decision-survey/(画像はクリック・タップで拡大)
特筆すべきは、表面利回りのみで判断した投資家のうち、何らかの収支面での想定外に直面したと回答した人が98.3%にのぼった点だ。具体的な想定外の内容としては、税金(固定資産税、不動産取得税など)が33.3%で最多となり、管理費・修繕積立金の値上げが32.9%で続いた。さらに、突発的な設備の修繕費、退去時の原状回復・清掃費用、入居者募集時の広告費・仲介手数料がいずれも29.6%と同率で並んでいる。
空室期間の長期化(23.3%)や家賃の下落(17.1%)といった収入減のリスクよりも、維持管理に伴う支出の増加が投資家の計算を狂わせる主な要因となっている。
過去の判断を後悔する投資家が約7割
表面利回りのみで判断した経験を持つ投資家のうち、68.7%が当時の自身の決断を「後悔している」と回答した。内訳は「強く後悔している」が27.9%、「やや後悔している」が40.8%にのぼる。
Propally株式会社は、こうした投資家の後悔を防ぐためには、目先の利回りだけでなく、維持管理の実質的コストを含めた将来収支を客観的に見極める仕組みが重要であると指摘している。