マネーフォワード、不動産領域に参入 ツクルバと業務提携

マネーフォワードは、中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」を展開する株式会社ツクルバとの業務提携を通じて、不動産領域に参入することを2021年7月9日に発表した。業務提携により、両社のユーザー基盤やそれぞれの金融・不動産領域における知見を活かし、住居の所有者を対象に、居住用不動産の評価・管理を通じて住み替えを提案・支援する新サービスを共同開発する。

日本で住宅を購入する際は、多くの人が長期間の住宅ローンを利用する。このため収入の減少により住宅ローンの返済し続けられるかという不安を持つ人も少なくない。金融庁の調査によると、2020年3月から2021年3月末までに、新型コロナウイルス感染症の拡大などにより収入が急減し、銀行等に借入条件の変更を申し込んだ件数が4万3145件あったと報告されている。さらに、所有する住宅の売却相場の調査や、不動産会社から提示された査定額が相場に対して適切であるかどうか判断が難しいといった課題もある。

両社は、これらの課題を解決する新サービスを共同開発する計画だ。マネーフォワードは、今回の取り組みを皮切りに、住まいに関わるお金の不安を取り除くことを目指していく考えだ。

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