クボタ NECなどと鹿児島県徳之島でサトウキビ栽培のスマート農業の実証実験を開始
クボタ(月刊事業構想2021年1月号参照)は、日本電気(NEC)、南西糖業、南西サービス、鹿児島県大島支庁徳之島事務所農業普及課と共同で、鹿児島県徳之島にてサトウキビ栽培におけるスマート農業の実証実験を開始した。2022年3月2日に発表した。
実証実験では、約3000ヘクタールのサトウキビ農地を管理する南西サービスと協業する。サトウキビ収穫機の稼働情報をクボタの営農支援システム「KSAS」に送信し、機械の位置情報や稼働時間のデータが収穫作業の進捗状況の把握に役立つかを検証する。
サトウキビの単収は、現状では目視で生育状況の確認を行っており、多大な労力と時間が必要だ。今回の実験で、NECの農業ICTプラットフォーム「CropScope」を活用し、衛星・ドローンで撮影した画像のAI解析などによる初期生育状況の把握や収量予測も行う。
実証実験を通じてサトウキビ生産者や製糖事業者の課題解決に必要なデータを収集・蓄積し、データを活用した次世代のサトウキビ栽培の確立を目指す考えだ。