RECOTECH、横浜市200拠点で「pool」を活用した廃棄物管理モデル試験導入開始
資源循環プラットフォーム「pool」を展開するレコテック株式会社(千代田区、以下「RECOTECH」)は、横浜市関連施設のうち200拠点において、廃棄物管理・収集の最適化に向けた新たな廃棄物管理モデルの試験運用を開始することを12月4日に発表した。
試験運用は2025年12月15日(月)より横浜市内の区役所、学校、地区センター等の関連施設約200拠点で実施される。排出される資源・廃棄物の量や種類を詳細に記録・分析し、リアルタイムなデータ管理を行う。また、収集運搬における回収作業において、リアルタイムな情報連携に基づき、収集時のオペレーションを簡略化する。リアルタイムな情報連携、排出/回収データの整合性の担保によって、従来の廃棄物管理作業にかかる工数を削減、横浜市担当者の管理業務負担を軽減する。
横浜市は、サーキュラーエコノミーの推進と脱炭素社会の実現を目指し、横浜市関連施設約1,200の施設から排出される資源・廃棄物のデータ管理や収集運搬プロセスの効率化に向けて検討を重ねる中で、RECOTECHの次世代型廃棄物計量管理システム「pool」を活用した新たな廃棄物管理モデルを採用した。2026年4月からの全1,200拠点展開に先立ち、モデルとなる200拠点を選定し、先行してデジタル技術の実装と効果検証を行うこととなった。
今回の試験運用で得られたデータと知見をもとにシステム要件の最適化を図る。デジタル技術を活用して収集運搬の効率化(コスト削減・CO2削減)と資源循環の高度化を同時に実現する「都市型廃棄物管理モデル」を確立し、他自治体、民間施設への横展開も視野に入れたサーキュラーシティの実現を目指す。
本試験運用は、そのための重要なステップと位置付けられる。RECOTECHは、今後ますます重要となる資源循環プラットフォーム構築の一翼を担えるよう、綿密な連携協議を進め、長期的には、都市化が進むアジア全体の持続可能な静脈インフラのモデル構築も視野にいれて、poolの技術力を最大限に発揮していく構えだ。