READYFOR、国立精神・神経医療セ 研究費確保へ業務提携

クラウドファンディングサービス運営企業のREADYFORと、国立精神・神経医療研究センターが業務提携したことを2022年2月1日に発表した。クラウドファンディングを活用した研究費用などの獲得を目的としている。合わせて、締結後初のプロジェクト「うつ病の新しい治療法を届けたい:rTMSの研究で治療の選択肢拡大へ」を公開した。

国立精神・神経医療研究センターは、うつ病やうつ状態の患者に対する最先端の医療・研究に取り組んでいる組織だ。今回、反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS治療)の研究と実用化のために、クラウドファンディング・プロジェクトを開始した。成果をもとに、治療法の承認のための申請と、さらなる検証を進める。目標は、うつ病患者がrTMS療法を、その居住地にかかわらず受けることができるようにすることと、今より短い期間で治療が終わるようにすること。プロジェクトの目標金額は1200万円で、公開期間は2022年2月1日から3月31日まで。

両者は今後も、治療薬開発や研究を進めるため積極的にクラウドファンディングを活用する方針だ。民間では困難な大規模・最先端の研究基盤を整備・共用し、成果を社会に還元していく。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日本国内でうつ病・うつ状態の人の割合が2倍以上に増加したことが、経済協力開発機構のメンタルヘルスに関する国際調査で報告されている。

readyfor_seisinken2202