10年で市場規模2倍に成長したパッケージサラダ、「1袋100円」の壁を超えられるか

(※本記事は「食品新聞」に2024年12月6日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

金子俊浩社長
金子俊浩社長

全国で市販用パッケージサラダを展開するサラダクラブは、1袋100円からの脱皮に向けて大きな決断を迫られている。将来的にはダイナミックプライシング(需要と供給に合わせて商品価格を変動させる)の導入に舵を切る可能性も出てきた。

パッケージサラダは、女性の社会進出や高齢化による時短・簡便ニーズの高まり、単身世帯の増加による個食化の進展などを背景に急成長を遂げてきた。近年は、特に洗わずにそのまま食べられる時短・簡便ニーズが受け入れられ、市場規模(約2000億円)は過去10年間で約2倍に成長。今ではスーパーマーケットやコンビニエンスストアの定番商品となり、青果売場の必需品になっている。

だが、ここにきて「パッケージサラダ業界の潮目が変わった」と市場トップ(約20%シェア)のサラダクラブの金子俊浩社長は指摘する。購入経験率に大きな変化はないが、使用頻度は確実に増加。「しかも昨今の原料事情の悪化から、原料がなくなる懸念もあり、そうした中で、従来からの1袋100円の販売には危機感を抱いている」という。

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