住友重機械工業 NEDO事業のSAF製造技術開発に参画

住友重機械工業株式会社(品川区)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「持続可能な航空燃料(SAF)等の安定的・効率的な生産技術開発事業」における研究開発項目①「多様な原料を利用可能なSAF製造技術の開発(助成事業)」(以下、「本事業」)に参画する。

本事業に採択されたユナイテッド計画株式会社(秋田県秋田市)の委託先として、住友重機械工業と一般財団法人カーボンフロンティア機構(港区)が共同研究を行う。3者は秋田県を拠点に、同県の森林資源や廃プラスチック等の廃棄物を原料としたガス化・FT合成による地産地消型SAF製造技術の実証に取り組む。これまで3者が取り組んできたバイオマス関連事業で培った技術・ノウハウを活かし、脱炭素社会を見据えた新たなエネルギー供給のモデルケース創出を目指す。

森林資源と廃プラスチック等廃棄物との混合物を原料とする、ガス化・FT合成を用いた SAF製造技術の実証を通して、原料調達等一連のサプライチェーン構築、ビジネスモデル検討、SAF製造コストの試算等を行い、そのうえで事業性を評価する。並行して、ガス化を含む全体プロセス最適化を図りながら、設備簡略化を目指した FT合成関連の要素技術開発を推進する。2030年代初頭の商用プラント運転を目標に据える。