講談社、集英社、小学館、丸紅など AI活用の出版流通会社を設立

丸紅、丸紅フォレストリンクス、講談社、集英社と小学館は、新会社「株式会社PubteX」(パブテックス)を2022年3月11日に設立した。2022年3月24日に発表した。日本の出版流通をDXの活用によりサステナブルなものに改革することを目指す。

日本の出版界は複数の構造的な課題を抱え続けている。それらを解決するため、新会社では主に2つの事業に注力する。出版界のデータの整備・活用強化を通じて、出版流通の改革へ貢献していく考えだ。

1つ目は、AIなどの先進技術を活用した出版物の発行・配本最適化ソリューション事業。出版社に情報提供することで、返本率の低減を目指す。このサービスは2023年4月より段階的に開始することを目標としている。

2つ目は、RFID(radio frequency identifier)ソリューション事業。ICタグを出版物に装着し、記録された各種データを用いて、在庫や販売条件の管理、棚卸の効率化や売り場における書籍推奨サービス、万引き防止までを実施する。書店のオペレーション・経営改善を中心に、出版流通の課題解決の支援を行う。RFIDソリューション事業は2023年7月より開始する予定だ。

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