厚生労働省の概算要求、過去最大の34兆円 新薬の開発強化・医薬品の安定供給・医療DXなど
【目次】
- 過去最大の予算、約34兆円 自然増は4100億円
1-1 今後の⼈⼝動態や経済社会の変化を⾒据え、3つの重点項目を設定 - 全世代型社会保障の実現に向けた保健・医療・介護の構築
2-1 創薬⼒強化、医薬品の安定供給に向けた事業
2-2 医療・介護DX、地域医療・介護の基盤強化
2-3 予防・重症化予防や⼥性の健康づくりなど - 持続的・構造的な賃上げに向けた三位⼀体の労働市場改⾰の推進と多様な⼈材の活躍促進
3-1 最低賃⾦・賃⾦の引き上げ、⾮正規雇⽤労働者に向けた支援
3-2 リ・スキリング、ジョブ型⼈事の導⼊、労働移動の円滑化
3-3 多様な⼈材の確保や活躍促進、職場環境改善に向けた取り組み - ⼀⼈ひとりが⽣きがいや役割を持つ包摂的な社会の実現
4-1 地域共⽣社会の実現
4-2 公的年金運用13兆3932億円
過去最大の予算、約34兆円 自然増は4100億円
厚生労働省は8月28日、令和7年度(2025年度)予算案の概算要求をとりまとめ、一般会計では過去最大となる約34兆2763億円を計上した。高齢化の進展に伴う社会保障費の自然増は、4100億円となった。
重点施策では、新薬の開発強化を目的とした国際レベルの治験や臨床試験を行うための体制整備などに113億円、医療・介護におけるDX推進に358億円、新たな感染症の流行への備えに400億円を充てる。
今後の⼈⼝動態や経済社会の変化を⾒据え、3つの重点項目を設定
厚労省は2025年度の予算として、今後さらに進む少⼦⾼齢化や⼈⼝減少時代を踏まえ、⼀⼈ひとりが安⼼して⽣涯活躍できる社会の実現に向けて、以下の3つを柱に重点的に要求を行った。
- 全世代型社会保障の実現に向けた保健・医療・介護の構築
- 持続的・構造的な賃上げに向けた三位⼀体の労働市場改⾰の推進と多様な⼈材の活躍促進
- ⼀⼈ひとりが⽣きがいや役割を持つ包摂的な社会の実現
各テーマにおける主な事業は以下の通り。
全世代型社会保障の実現に向けた保健・医療・介護の構築
このテーマでは、創薬⼒強化に向けたイノベーションの推進と医薬品などの安定供給確保のほか、医療・介護におけるDX、地域医療・介護の基盤強化の推進、国際保健への戦略的な取り組みや感染症対策の体制強化、予防・重症化予防、⼥性の健康づくり、認知症施策推進などを行う。
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