羽田空港で保税蔵置場を活用したアートオークションを開催

日本空港ビルデングは、保税蔵置場を活用したアートオークションを2021年10月に日本で初めて開催する。2021年9月22日に発表した。羽田空港の新たな価値創造のため、グループ会社の羽田未来総合研究所によるアート・カルチャー領域における知見を生かして実施する。

今回のオークションは、ニューアート・エストウェストオークションズが主催となり、草間彌生氏や奈良美智氏などの国内外を代表するアーティストの作品を一堂に会した国際的なアートオークションとなる。日本国外にある作品は従来、入国時に課税されるため、国内のアートオークションへの出品は数が限られていた。しかし2020年12月と2021年2月に関税法基本通達一部改正があり、保税地域において、アートオークション、ギャラリー、アートフェアの実施が可能になった。

そこで今回、関税を留保した状態で海外から出品できる、関税法に規定する保税地域の一種である保税蔵置場において、オークションを開催することになった。日本空港ビルグループは、関税法上の保税管理手法の経験を蓄積しており、それを生かして今後も国際的なアートオークションなどを誘致、開催していきたい考えだ。