特許庁 「大学研究成果の社会実装ケーススタディ」を公開
特許庁は2023年4月14日、「大学研究成果の社会実装ケーススタディ(知財戦略デザイナー派遣事業2022ナレッジ集)」を公表した。大学の知財や産学連携に携わる人を対象に、大学の研究成果を基にしたスタートアップの設立やライセンス契約などのマイルストーンに至った案件を解説している。
特許庁では2019年度から大学に知財の専門家を派遣する「知財戦略デザイナー派遣事業」を実施。知財戦略デザイナーは、大学内で埋もれている研究成果を発掘し、知財戦略(共同研究への発展、事業化などのプラン等)を研究段階からデザインする。
「大学研究成果の社会実装ケーススタディ」は知財戦略デザイナーが支援を行いスタートアップ設立等に至った事例を紹介する事例集。「第1章スタートアップ編」、「第2章企業との連携編」、「第3章その他編」の3章で構成され、各事例については、支援の流れを「発明発掘」、「知財戦略策定」、「社会実装準備」、「支援後」の4つのフェーズに分けて説明した。研究支援者に支援内容の検討のヒントを与えるとともに、大学経営層に知財専門家の活用の可能性を検討してもらうことが狙い。
閲覧は特許庁ホームページから可能。
「大学研究成果の社会実装ケーススタディ」