コスメブランドSHIRO 2024年春、世界観を体感できる宿泊施設を開業

新興自然派コスメブランドとして近年注目を集めている「SHIRO」を展開するシロ(東京都港区)は2023年4月12日、北海道夕張郡長沼町に2024年春、SHIROの世界観を体感できる一棟貸しの宿泊施設「MAISON SHIRO(メゾンシロ)」をオープンすると発表した。従来の施工主本位の設計ではなく、自生する森を蘇生させる過程で生まれた間伐材の材質や取れ高など“森の都合”を重視する設計や、建材としては使えない端材を用いた薪のサウナなどを通じて、「自然の力を余すことなく使う」SHIROのものづくりを体感してもらうことを目指している。

「MAISON SHIRO」は2階建・延床面積215.48㎡の施設で、最大定員は4名。インテリアや家具などへのこだわりが随所に感じられ、SHIROの世界観が堪能できる作りになっている。SHIROの製品の原料となる蒸留施設(シロラボラトリー)を併設しており、実際のものづくりを北海道砂川市にあるSHIROの自社工場「みんなの工場」と並行して同施設でも行う。また、森を蘇生するために発生する間伐材や用途のない枝葉など、森に自生している素材を、長沼町の天然湧水である「馬追(マオイ)の名水」を使用して蒸留し、これらを実際のSHIROの製品として販売流通させる。「MAISON SHIRO」の宿泊者は、その蒸留工程なども見学できる。 

SHIROは、「自分たちが毎日使いたいものをつくる」という想いからスタートしたコスメブランドで、自社内に開発から販売まで全機能を持ち、創業当初からエシカルな信念に基づくものづくりを続けてきた。日本全国に直営店舗を展開するほか、ロンドンに実店舗を構え、台湾や米国では自社EC、中国では越境ECでの販売を行う。このほか、食のセレクトショップ「SHIRO LIFE」、素材のおいしさを料理で伝えるカフェ「SHIRO CAFÉ」、SHIRO が提案する美しさを最大限体感できるサロン「SHIRO BEAUTY」などの業態も展開している。

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