GOODGOOD 国産羊肉の輸出産業化プラットフォームを北海道で構築

畜産ベンチャーのGOODGOOD(大阪市、月刊事業構想2021年8月号参照)は2023年11月29日、ジンギスカン店「羊SUNRISE」を展開するSHEEP SUNRISE(東京都港区)、ザッツ・オールライト(東京都港区)の2社と共同で、飼料生産、遺伝子管理、繁殖、育成、肥育、加工、マーケティングのすべてを1か所でおこなうことが可能な国産羊肉生産のプラットフォームを北海道厚真町に構築すると発表した。近年の世界的な羊肉人気による需要増大を受けたもので、日本産の高品質な羊肉を輸出産業化することを目的としている。 

プラットフォームの拠点となるのは、循環型畜産や管理放牧のノウハウを有し、国際市場で求められるエシカル畜産を実践しているGOODGOODの牧場。そこに、国内で羊肉を数多く取り扱うSHEEP FREAKSのノウハウとネットワークを合わせることで、海外輸出向けの国産羊産業のプラットフォーム構築の実現を目指す。国内の羊生産者をはじめ、羊産業大国のオーストラリア、ニュージーランド、内モンゴル自治区やイタリアなどの協力を得て、遺伝子管理からマーケティングまで、羊肉生産に関わるノウハウを一貫して体系化する。

現在、北海道の新千歳空港近くのGOODGOODの自社牧場で3品種50頭程度を試験飼養している。今後は、北海道と阿蘇にある約500ヘクタールの自社牧場の牧草資源を基盤とし、海外からの生体導入と、家畜改良センターの優良遺伝子を活用して、2025年を目処に2000頭程度への増頭を構想している。また、生産販売一貫体制の強みを活かし、今後多品種の交配を試験し、国際的な羊肉の味覚ニーズをいち早く反映させた羊の生産を目指していく。

ニュース3和羊 

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