2月21日開幕、東京駅で出会う「一皿の物語」 未利用魚×はしっこ茶が織りなす極上茶漬けの誘惑

株式会社JR東日本クロスステーション、全国農業協同組合連合会、および農林中央金庫の3者は、2026年2月21日から3月13日にかけて、東京駅「JAPAN RAIL CAFE TOKYO」で、海洋資源と日本茶の課題解決を掲げたイベント「つなぐステーション~海とお茶のSDGs~」を開催する。本取り組みは、単なる環境啓発イベントの域を超え、都市の巨大な顧客接点を活用して「未利用資源」に新たな市場価値を付与する、戦略的な地方創生およびフードロス削減プロジェクトだ。

本プロジェクトの核心は、海洋と農業が抱える課題を、食の体験を通じて解決へと導く点にある。海においては、磯臭さや調理の難しさから市場に並ばない「未利用魚」の有効活用が課題である。茶業においては、地域文化の継承や後継者不足といった課題を抱えており、新たな切り口での提案や価値を高めることが重要となっている。

こうした課題に対して、主催3者は未利用魚の活用推進を行う株式会社ベンナーズ、日本茶の専門知識を有する一般社団法人日本茶アンバサダー協会などがそれぞれの強みを活かし、未利用資源を新たな価値へと昇華させている。

イベント期間中、東京駅という一等地で「食べる」「買う」「知る」という一連のプロセスをシームレスに提供する。期間限定メニューの「江戸前クロダイ茶漬け」は、東京湾で獲れた新鮮なクロダイに、製造過程の端材である「はしっこ茶」や「昆布茶のはしっこ」、さらに瀬戸内海の牡蠣殻を土壌改良材として活用した「里海米」を掛け合わせた、サステナブルな一皿だ。

物販マルシェにおいては、気仙沼の廃漁網を再生したamu株式会社のトートバッグや、廃棄されるレンタルクロスを再生した生地を使用したeterbleのファブリックコースターなど、地域課題の解決をプロダクト化した商品が並ぶ。また、店内の大型サイネージでのドキュメンタリー放映を通じ、各地の生産者が取り組む「ものづくりの背景」を多角的に訴求する仕組みも整えられた。

本事業は、駅というインフラを単なる通過点から「社会課題解決のハブ」へと転換させる意欲的な試みといえる。都市の消費者が「環境にやさしい選択」を日常のものとするきっかけを創出することは、巡り巡って地方の生産現場の持続可能性を高める。地域活性化と経済合理性を両立させるこの「つなぐステーション」の取り組みは、これからの時代の地方創生における一つの解といえる。

【開催概要】

名称:つなぐステーション~海とお茶のSDGs~

期間:2026年2月21日(土)~3月13日(金)

場所:東京駅「JAPAN RAIL CAFE TOKYO」(八重洲中央口改札外)

主催:株式会社JR東日本クロスステーション、全国農業協同組合連合会、農林中央金庫