日本フードエコロジーセンター 食品廃棄物の液体飼料化で四方良しを実現
日本フードエコロジーセンターは食品廃棄物を液体飼料化し、食べ物のリサイクルループを構築している。食品廃棄物の排出事業者、畜産農家、自治体それぞれにとってメリットのある仕組みで、持続可能性の高い事業として第2回「ジャパンSDGsアワード」で最優秀賞を受賞するなど高く評価されている。
聞き手 : 小宮 信彦 事業構想大学院大学 特任教授、電通 ソリューション・デザイン局 シニア・イノベーション・ディレクター
液体飼料製造設備及びメタン発電設備。右は食品循環資源を投入、選別するエリアの様子
石鹸・スキンケアメーカーとして
和柑橘をすべて使う
小宮 余った食品を飼料化する事業に取り組むことになった経緯について教えてください。
髙橋 日本では年間472万トン(令和4年度)もの食品ロスが発生しています。これらの多くは生ごみとして焼却され、その際に税金が使われています。処理費用は年間8000億円に上り、温室効果ガスの発生源にもなっています。一方、日本で生産される畜産物に使う飼料は大半を輸入に頼っており、しかもその価格が不安定であるため畜産農家の経営を圧迫しています。
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