ヤマハに学ぶ「アワード」をイノベーションに繋げる手法
オープンイノベーションの手法のひとつとして「アワード」に注目が集まっている。アワードは関係人口を増やし、共感や社会との接点をつくるためのエンジンだ。これを主催側企業のイノベーションに繋げるには、どのような設計が必要なのだろうか。
企業や個人の優れた製品・サービスのアイデアを表彰する「アワード」の開催が、日本の大企業でブームだ。社外・業界外から多彩な人材を巻き込み、革新的アイデアや共感を集めることができるアワードだが、それを主催側企業のイノベーションに結びつけるには綿密な設計が必要になる。ヤマハとロフトワークの取り組みから、アワード実施のポイントを探る。
目的とテーマの定義が肝心
多数のアワードの企画実施に携わってきたロフトワークの松井創プロデューサーは、「アワードには3つの期待される効果があります」と述べる。
1つ目は『価値の発見』で、新規事業につながる新しいアイデアや才能と出会えること。アクセラレータープログラムやコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)と組み合わせることで相乗効果が生まれる。2つ目は『価値の検証』。製品や技術の仮説検証や、まだ発見されていない用途を見出すことに活用できる。そして3つ目は『価値の発信』であり、製品や技術のブランディングやプロモーションの機能だ。
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