社会課題からファッションを発想 授乳服メーカー「モーハウス」
いつでもどこでも誰の目も気にせず授乳できる、オリジナルな授乳服を開発・販売する授乳服ブランド『モーハウス』。代表の光畑由佳氏は、授乳服を機能服と捉え、活用を広めることで、内向きになりがちな子育て中の女性のマインドの変革を図ってきた。
社会と繋がるための授乳服
光畑由佳氏が『モーハウス』を立ち上げたきっかけは、自身の子育て経験にある。生後一カ月の子どもを連れ、都内へ向かう電車に乗った時のことだ。子どもが急に泣き出し、あらゆる手段を使ってあやすも一向に泣き止まず、周囲が注目するなか授乳せざるをえなかった。
「とてもインパクトのある経験だったのと同時に、授乳中の女性が外に出ることのハードルの高さに気づきました。授乳がラクになれば、ママの行動範囲は広がり、子育てはもっと楽しくなると考えたのです」
光畑氏が発想したのは、いつでもどこでも肌を見せることなく授乳できる機能的な授乳服。"授乳服"という言葉自体がなかった当時、〈子育て中の女性が社会と繋がるためのツール〉としての授乳服の発想は、極めて先進的だったと言える。
どこに子どもを連れていっても大丈夫という自信がつけば、外出への障壁は一気に下がる。光畑氏は、機能的な授乳服一つで子育てがグッとラクになることを、自身、実感している。しかし、世の中のママの多くが、"子どもが出来たらお母さんは我慢するもの"といった自己犠牲的な子育てマインドを持ちがちだ。
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