2014年2月号
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アイデアが生まれる瞬間

アイデアの「種」の集め方

堀 公俊(組織コンサルタント)

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普段、見慣れた風景の中にも、発想のヒントは隠されている。新たな気づきを得るために、有効な手法の一つがフィールドワークだ。そこでは、仮説を持たずに、つぶさに事実を集めることが大切になる。

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ」(ジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』)と言われており、アイデアを出す前の情報のインプットが重要な作業となります。

ところが、モノや情報があふれかえっている昨今、通り一遍の資料集めや市場調査をしたからといって、斬新なアイデアが生まれるわけではありません。既成観念を打ち破るイノベーティブな発想を得るには、現場を丹念に観察して、誰も気づいていないユニークな“種”を見つけることが欠かせません。

仮説を持たずに現場に立つ

そのための手法として「フィールドワーク」(参与観察)が注目を浴びています。顧客が活動する現場に入り、その生態を顧客の目線で観察をして、事実(ファクト)、洞察(インサイト)、直観(インスピレーション)を集めていく手法です。従来の市場調査とは考え方もやり方も異なります(上図参照)。

市場調査は、何らかの仮説を検証する客観的なデータや裏付けとなる事実を見つけ出すことが主な目的となります。集められた情報は、統計的に処理されたり、代表的な事実をピックアップしたりして、仮説が正しいかどうかの評価や判定に用いられます。

それに対して、フィールドワークでは、仮説を持たずに、つぶさに事実を集めることが重要視されます。「○○のはずだ(かもしれない)」と仮説を持った瞬間に、新鮮な驚きや意外な発見が得られにくくなるからです。だからといって、仮説を持たないこととテーマ(課題)を持たないことは別です。興味や関心のあるテーマがあってこそ、普段見慣れたシーンの中にも新たな発見を生み出してくれます。

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